アイスランド共和国(アイスランドきょうわこく)、通称アイスランドは、北ヨーロッパの北大西洋上に位置する共和制を取る国家である。首都はレイキャヴィークである。
島国であり、グリーンランドの南東方、ブリテン諸島やデンマークの自治領であるフェロー諸島の北西に位置する。アイスランド島が主な領土であり、イギリスとのタラ戦争の舞台にもなった漁業基地であるヴェストマン諸島、北極圏上にあるグリムセイ島などの周辺の島嶼(とうしょ)も領有する。
北方にあるためメルカトル図法の地図では広大な島のように描かれるが、実際の面積は102,828km²と、フィリピンのルソン島(104,688km²)とほぼ同じで、グレートブリテン島(約22万km²)の半分、または日本の北海道と四国を合わせた程度の面積である。
金融立国であり経済が金融に強く依存していたため、2008年の世界金融危機の影響を強く受け2008年10月に債務不履行となった。その後、自国通貨アイスランド・クローナが暴落し輸出額が増加したことで景気が回復し2012年度には2.7%の経済成長を達成する見込みである。さらには失業率が4.5%にまで低下している。
多くの火山が存在し、温泉も存在する他、豊富な地熱を発電などに利用している。一方で、噴火による災害も多い(アイスランドの火山活動も参照)。例えば、2010年にはエイヤフィヤトラヨークトル氷河の火山が噴火し、欧州を中心に世界中で航空機の運用に大きな影響を与えた。なお、国土の大部分が西経15度よりも西にあるにもかかわらず、グリニッジ標準時を使っている。
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